SIMカードの取り出し方は?iPhoneとAndroidの両方でのやり方を紹介

スマートフォンのSIMカードは自分で取り出すことができますが、初めて取り出す際には少しコツが必要です。
この記事では「SIMカードの正しい取り出し方がわからない…!」といった方に向けて、iPhoneとAndroidそれぞれでの手順を詳しく解説します。
確かにSIMカードのような小さいチップを自分で扱う際には、注意しなければならない点もあり、傷をつけてしまうと正常に通信ができなくなるリスクもあります。
この記事は失敗しないSIMカードの取り出し方について、説明していきます。
iPhoneでのSIMカード取り出し方

iPhoneのSIMカードの取り出し方は、以下の通りです。
- iPhoneの電源を完全にオフにします。(スリープ状態ではありません)
- SIMカードスロットの位置を確認します。(iPhone 4~11は右側面、iPhone 12以降は左側面にあります)
- SIMピンをSIMカードスロットの小さな穴に差し込み、軽く押し込みながらトレイを引き出します。
- SIMカードを傷つけないように、トレイから取り外します。
- 新しいSIMカードを挿入する場合は、スロットの形状に合わせてSIMカードを配置し、カチッと音がするまでトレイを押し込みます。
iPhoneは全てのモデルで、SIMカードスロットの取り出しにSIMピンが必要です。
SIMピンは、iPhoneと同封されています。
もしSIMピンをなくしてしまった場合は、ペーパークリップでの代用が推奨されています。
(参考:iPhone の SIM カードを取り出す/入れ替える)
ちなみに、アメリカで購入したiPhone14以降のモデルにはSIMカードスロットがありません。物理のSIMカードは非対応で、eSIMのみの対応です。
機種変更に際してSIMカードを取り出す必要はありません。
AndroidスマホでのSIMカード取り出し方
AndroidスマホのSIMカードの取り出し方は、機種によって多少の違いはありますが、基本的な手順は以下のとおりです。
- スマホの電源を完全にオフにします。(スリープ状態ではありません)
- SIMカードスロットの位置を確認します。(多くの機種では本体側面にあります)
- 本体付属のSIMピン、またはクリップの先端をスロットの小さな穴に差し込み、丁寧にトレイを引き出します。(機種によっては爪で引っかけて開けるタイプもあります)
- SIMカードを傷つけないように、トレイから取り外します。
- 新しいSIMカードを挿入する場合は、スロットの形状に合わせてSIMカードを配置し、トレイを元に戻します。
SIMピンは、スマホの購入時に箱の中に同梱されている小さな部品です。

紛失した場合は、先端が細いクリップや安全ピンなどで代用可能です。
しかし、無理に差し込むとスロットを破損する恐れがあるので注意しましょう。
お使いの機種の正しい取り出し方がわからない場合は、「機種名 SIMカード 取り出し方」で検索することをおすすめします。
SIMカードをスマホから取り出す際の注意点
ここでは、SIMカードを取り出す際の注意点を3つ紹介します。
以下の点を注意しないと、SIMカードの破損やその他のアクシデントにつながる可能性があるためチェックしておきましょう。
SIMカードの取り扱いは丁寧に
SIMカードを触るときは、丁寧に取り扱いましょう。
SIMカードは標準SIMとmicroSIM、nanoSIMの3種類がありますが、どれも重さは1g程度で、厚さは1mmもありません。
そのため、雑に扱ってしまうと、SIMカードを潰してしまう可能性があります。
もしSIMカードを破損させてしまうと、携帯会社に連絡してSIMカードの再発行をしてもらう必要があります。
新しいSIMカードが届くまで時間もかかりますし、手数料もかかります。
これらのデメリットを被らないためにも、SIMカードは丁寧に扱って、破損させないようにしなければなりません。
SIMピンで端末やSIMカードを傷つけないようにする
SIMカードは手で触るときだけではなく、SIMピンでSIMカードスロットを引き出すときも、傷つけないように注意しなければなりません。
SIMピンは先が鋭利であるため、SIMカードを傷つけてしまう可能性があります。
SIMカードスロットを引き出す際に、誤ってSIMピンでSIMカードを傷つけてしまう可能性があります。
SIMカードを破損させてしまうと、再発行の手間がかかるため、SIMピンを扱っているときも、SIMカードを傷つけないように注意しましょう。
SIMカードの大きさに注意する
SIMカードは「標準SIM」「micro SIM」「nano SIM」の3種類があります。
iPhoneもAndroidも、近年発売された多くのモデルでnano SIMが採用されています(iPhoneは5以降)。
もし古いモデルを使っている場合は、現在の主流であるnano SIMが使われていない可能性があります。
新しいモデルに機種変更する場合は、nano SIMしか使えない可能性が高いです。
この場合は、携帯会社に問い合わせてnano SIMを発行してもらうか、eSIMのどちらかを検討しましょう。
乗り換え先以外のキャリアでスマホを買っている場合はSIMロックを解除する
乗り換え先のキャリアと、スマホを買ったキャリアが別の場合は、SIMロック解除をする必要があります。
例えば「auで買った端末で楽天モバイルに乗り換える」場合が、これに該当します。
SIMロックとは、スマホを購入したキャリア以外のSIMカードを使えないようにすることを指します。
SIMロックを解除していないと、他のキャリアに乗り換えようとしても、乗り換え先のSIMカードを使えません。
au・docomo・softbankの場合、SIMロック解除はインターネットで簡単に行えます。
ただし、お手持ちのスマホが以下に該当する場合は、SIMロック解除をする必要がありません。
- AppleストアやApple公式サイトでiPhoneを購入した場合
- SIMフリーのスマホを購入した場合
SIMカードを自分でスマホに挿入する方法

ここでは、SIMカードの挿入方法を紹介します。
ご自身の状況によって挿入方法がやや異なるため、必ず確認しましょう。
端末はそのままでキャリアを乗り換える場合
同じ端末を使って、キャリアのみを変える場合のSIMカードの挿入方法は、以下の通りです(auで買ったiPhone15でそのまま楽天モバイルに乗り換える場合、など)。
- SIMロック解除を行う
- 乗り換え先キャリアのSIMカードの送付を申し込む
- スマホの電源を切る
- 台紙からSIMカードを丁寧にはがす
- SIMピンを使ってSIMカードスロットを取り出す
- 古いSIMカードを取り出し、同じ向きに新しいSIMカードをセットする
- ゆっくりSIMスロットを差し込む
キャリアを変える場合は、SIMロック解除と、新しいキャリアのSIMカードを送付してもらいましょう。
もし物理SIMカードではなく、eSIMを使う場合は、物理SIMカードを送付してもらう必要はありません。
端末だけ変えてキャリアはそのままの場合
キャリアはそのままで、端末だけ変える場合の、SIMカードの挿入方法は以下の通りです。
- スマホの電源を切る
- 台紙からSIMカードを丁寧にはがす
- SIMピンを使ってSIMカードスロットを取り出す
- 古いSIMカードを取り出し、同じ向きに新しいSIMカードをセットする
- ゆっくりSIMスロットを差し込む
キャリアの乗り換えをしない場合は、SIMロック解除や新しいSIMカードの取り寄せも不要であるため、手間がかかりません。
端末もキャリアも変える場合
端末もキャリアも変える場合のSIMカードの挿入方法は、以下の通りです(端末をiPhone15からiPhone16に変えて、キャリアをauから楽天モバイルに変える場合、など)。
- 新しいキャリアのSIMカードの送付を申し込む
- 新しいスマホの電源が切れていることを確認する
- 台紙からSIMカードを丁寧にはがす
- SIMピンを使ってSIMカードスロットを取り出す
- 正しい向きに、新しいSIMカードをセットする
- ゆっくりSIMスロットを差し込む
この場合は、新しいSIMカードを取り寄せる必要がありますが、SIMロック解除をする必要はありません。
もしSIMカードの取り寄せが手間に感じる場合は、eSIMの契約をおすすめします。
SIMカードを入れ替えた後にやること3つ
ここでは、SIMカードを入れ替えてからやることを3つ紹介します。
以下の3つをしておかないと、新しいキャリアでスマホを使えないため、必ずチェックしておきましょう。
新しい回線の開通手続き
SIMカードを挿入した後は、新しい回線の開通手続きを行いましょう。
回線開通手続きは、どのキャリアでも基本的に、オンラインと電話の両方でできます。
この手続きは、最短だと数分で終わる場合があります。
しかし、特にMNPの場合は夜に契約すると、開通が翌日の朝になる可能性があるため、時間に余裕を持って、手続きを行いましょう。
新しいキャリアで利用するためのAPN設定
新しいキャリアのネットワークを利用するためには、APN(アクセスポイント名)の設定が必要です。
一般的には、SIMカードを挿入すると自動的に設定されることが多いですが、手動で設定する必要がある場合もあります。
その場合は、キャリアの公式サイトやサポートページからAPN情報を確認し、設定画面で入力しましょう。
入力できたら、正しく設定されているか確認するために、インターネット接続を試してみてください。
新しく使うスマホへのデータ移行
新しいスマホにSIMカードを差し込んだら、新しい端末にデータを移行する必要があります。
連絡先や写真、アプリなどのデータを古い端末から新しい端末に移す方法はさまざまです。
クラウドサービス(Google DriveやiCloudなど)を利用する方法や、専用のデータ移行アプリを使用する方法があります。
また、クラウドサービスを利用する場合は、古いスマホであらかじめバックアップをとっておく必要があります。
SIMカードが認識されない場合のチェックリスト
もし挿入したSIMカードが上手く認識されない場合は、以下のチェックリストの内容を満たしているか確認しましょう。
- SIMカードに傷や汚れはないか
- SIMカードは正しい方向でセットされているか
- SIMカードスロットにゴミやホコリは入っていないか
- SIMロック解除はされているか
- APN設定は済んでいるか
- 回線の切り替えは済んでいるか
以上のいずれにも該当しない場合は、端末を再起動しましょう。
それでもSIMカードが認識されない場合は、キャリアに問い合わせてください。
SIMカードの取り出しは自分でも簡単にできる!
この記事では、SIMカードの取り出し方を紹介しました。
SIMカードの取り出しや挿入は自分でできますが、単純に入れ替えればそれで終わりではありません。
新しい回線の開通手続き、APN設定、データの移行など、その後もやらなければならないことがあります。
今回の内容を参考に、SIMカードの取り出しや挿入、その後の設定や手続きに挑戦してみてください。